新型コロナワクチン６ヶ月～４才

いわき市は６ヶ月～４才を対象とした乳幼児用新型コロナワクチンを11月18日より実施中です。
当院では１月より開始（インフルエンザワクチンを優先）。
製剤はファイザー社、武漢株（オミクロン株ではない）のワクチン。有効性は、３回接種後、16～25才の接種時と同程度の「中和抗体」の量を検出。副反応は、発熱が約７％、注射部位の痛み約30％（小児用と同程度）。

国内のデータでは、小児例の95％以上は軽症です。オミクロン株での主な症状は発熱で、時に咽頭痛、嘔吐です。合併症では、クループ症候群、熱性けいれんが多くなっています。デルタ株の流行と比べ死亡例が20例以上います。
小児科学会はワクチンを推奨しています。オミクロン株で感染が拡大した後、熱性けいれんが多くなり、脳症の例も報告され、重症例・死亡例が少数例ですが発生したためです。

ワクチン接種のメリット・デメリットを考慮し、接種を検討して下さい。発症予防というより、重症化予防として接種するのが良いと考えます。